1948年 群馬県前橋市生まれ
  67年 水木しげる氏アシスタント、細密画を修行
  75年 京都仏師修業「松久朋琳仏師研究所」
  69年 毎日現代美術展 出展
  70〜99年 銀座・群馬など毎年個展
  99年 アメリカン・クラブ ギャラリー個展
2004年 虫然の失言百言エッセイ集出版
  07年 「ギャラリーふくろう」主宰
  09年 ギャラリー梟(高崎市下室田)


 1967年、杜虫然氏は水木しげる氏のアシスタントとなり、細密画を学ぶ。その画風は水木しげる氏の作品を彷彿させる。
 幼い時から絵だけではなく、彫刻にも興味を持っていたこともあり、虫然氏は彫刻の道に。虫然氏は先輩仏師により、技術だけでなく、心得や知識を学ぶことになる。プロの仏師になるには技術はもちろんだが、彫る対象物に関連した学問も習得しなければならない。それは、解剖学や骨相学など、多岐にわたる。また三十二相八十種好などの形式的なことから、アニミズム的な仏教哲学も理解しなければならない。
 そんな仏師としての地位を築いた虫然氏が虫の木彫を始める。虫の木彫に適した寄木造りを学ぶために、京都の仏師の元へ修行に出掛け、寄木造りを習得する。名前も芹沢木黙から、虫という字の入った杜虫然に変える。いよいよ本格始動となったのだが、2006年、志半ばで他界してしまう。享年58歳である。